どくしょむ

読んだ本からグッときた一節を書き出します。

犬の心臓・運命の卵

ミハイル・ブルガーコフ 新潮文庫(2015)

 

もう慣れてしまったし。ぼくはブルジョワの犬で、インテリなんだ。いい生活を味わってしまったんだ。自由なんてなんだっていうのさ。煙のような実態のない幻、虚構だよ。不幸な民主主義者たちの病的な幻想さ……

(犬の心臓 89p)